競争場面における少数派のメリット
同じグループのメンバーと競争する場合、女性は男性だけのグループに参加することを望み、黒人は白人だけのグループに参加することを望む
個性的であることが有利になる可能性がある場合、ヒトは少数派になることを望むということ
近年では女性の社会進出が昔よりは進みましたが、まだまだ多くの分野では男性の割合が高いでしょう。
しかし、女性の割合が少ないということは女性にとって不利益を必ずもたらすのでしょうか?
2020年に行われた研究はこの考えに異を唱えています。
この研究によると、「同じグループのメンバーと競争する場合、女性は男性だけのグループに参加することを望み、黒人は白人だけのグループに参加することを望む」ということがわかりました。
これは、「個性的であることが有利になる可能性がある場合、ヒトは少数派になることを望む」ということを示唆しています。
もしかすると、自分が少数派であるような職場で働いている人は自分と同じ属性の人(同性や同じ民族)が入ってくることを望んでいないのかもしれませんね。
参考文献:
Kirgios, E. L., Chang, E. H., & Milkman, K. L. (2020). Going it alone: Competition increases the attractiveness of minority status. Organizational Behavior and Human Decision Processes, 161, 20-33.