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気候が幸福感に影響する!?

気候と幸福感と経済資源の関係


厳しい気候 (温帯よりも低温もしくは高温) は、ヒトにとって潜在的な脅威
厳しい気候に対処できるかは経済的な豊かさが関係する
58の国を調査した結果、厳しい気候を持つ貧しい国ほど主観的幸福感が低い

国によって幸福感に違いがあることはよく言われることですが、なぜそのような結果が出るのでしょうか?


環境的な要因を考えると、国はそれぞれ異なる気候を持っています。


そう考えると、「厳しい気候 (温帯よりも低温もしくは高温) は、ヒトにとって潜在的な脅威である」という主張には納得することができると思います。


しかし、人間は寒い冬を乗り越えたり、暑い夏を乗り越える為にエアコンを生み出したり、快適な住まいを求めたりします。


しかし、現実的な話としては「厳しい気候に対処できるかは経済的な豊かさが関係する」ということです。


2011年の研究では、「58の国を調査した結果、厳しい気候を持つ貧しい国ほど主観的幸福感が低い」ということが判明しました。


たとえ厳しい気候を持つ国であっても、豊かであれば経済資源を用いて環境に対処できるので、主観的幸福感に対して悪影響が見られなかったというわけです。


参考文献:


Fischer, R., & Van de Vliert, E. (2011). Does climate undermine subjective well-being? A 58-nation study. Personality & social psychology bulletin, 37(8), 1031–1041. https://doi.org/10.1177/0146167211407075

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