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計算しないことが信頼の証

打算と協力と信頼


打算的な協力と非打算的な協力について検討した2016年の研究
意思決定過程が他者に観察される場合は、非打算的な協力を行う可能性が高い
非打算的な協力を行う人は信頼できると知覚されやすい

ヒトの心理について日々考えていると、時として不思議な状況に遭遇します。


進化心理学の分野では「他者との協力」を打算的なものとして考えるが普通ですが(コストに見合わない協力が進化するとは考えにくい)、ヒトは時として非打算的な協力を行うということです。


友達や知り合いから何かお願い事をされた時に、あれやこれやと考える前にお願い事を引き受けたことはありませんか?


打算的な(計算を行う)協力と非打算的な(計算を行わない)協力について検討した2016年の研究によれば、意思決定過程が他者に観察される場合は、参加者は非打算的な協力を行う可能性が高いことがわかりました。


また、重要なことは、非打算的な協力を行う人は信頼できると知覚されやすいということでした。


つまり、一見不可解な非打算的な協力というのは、それ自体が信頼できる人物ということをシグナリングしてくれるというわけです。


もちろん、他の生き物もそうですが、人間ってやっぱり複雑ですね。


参考文献:


Jordan, J. J., Hoffman, M., Nowak, M. A., & Rand, D. G. (2016). Uncalculating cooperation is used to signal trustworthiness. Proceedings of the National Academy of Sciences, 113(31), 8658-8663.

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