top of page

誰が子どもがいる家庭を支えるのか?

ハザ族での子どもがいる家庭での男女の貢献


ハザ族での夫から得られる恩恵について検討した2003年の研究
乳児は母親の採食効率を低下させる
この時期には、夫は妻よりも多くの食料を持ち帰る

現代の日本では女性が男性と同じようにさまざまな分野で働くことが一般的になってきました。


そんな現代社会では、女性が「夫」を手に入れる意味というのが薄れてきたのかもしれません。


狩猟採集民において、「夫」を持つ意味はなんなのか、今回は考えてみましょう。


ハザ族での夫から得られる恩恵について検討した2003年の研究があります。


この研究によれば、乳児は母親の採食効率を低下させることがわかりました。


また、重要なことは、この時期には(1歳未満の子どもがいる時期)夫は妻よりも多くの食料を持ち帰るということです。


つまり、ペア・ボンディングの観点から狩猟採集民の夫婦について考えてみると、授乳の時期に多くの食料を提供してくれる(妻の低いリターンを夫が補う)ことが女性が「夫」を持つメリットになるというわけです。


参考文献:


Marlowe, F. W. (2003). A critical period for provisioning by Hadza men: Implications for pair bonding. Evolution and Human Behavior, 24(3), 217-229.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page