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わざとやりましたか?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年8月12日
  • 読了時間: 2分

意図と害の関係


意図的な害と非意図的な害は同じ害であるにもかかわらず、意図的な害の方がより悪いと考えられた
害の見積もりに正確であるように求められた時でもこの効果は残った
意図的な害を無視せず対処する為に被害が多く見積もられる可能性を示唆

身に降りかかる危害を避ける方法は何があるでしょうか?


危害は意図的に行われるものと非意図的に行われるものがあります。


Aさんが自分めがけて物を投げてくるなど意図的に行われる危害は避ける必要があります。


反対に、Aさんがお茶をこぼしたなど非意図的に行われる危害は避ける必要があまりないのです。


なぜなら、意図的な危害は非意図的な危害よりも繰り返し行われる可能性があるからです。


2013年の研究では「意図的な害と非意図的な害は同じ害であるにもかかわらず、意図的な害の方がより悪い」と考えられました。


「害の見積もりに正確であるように求められた時でもこの効果は残った」という点も興味深い結果です。


これらの結果「意図的な害を無視せず対処する為に被害が多く見積もられる可能性を示唆」しています。


もしかすると、過失に対して謝る時には「意図的でなかった」事を主張すると良いのかもしれません。


参考文献:


Ames, D. L., & Fiske, S. T. (2013). Intentional harms are worse, even when they're not. Psychological science, 24(9), 1755–1762. https://doi.org/10.1177/0956797613480507

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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