意図と害の関係
意図的な害と非意図的な害は同じ害であるにもかかわらず、意図的な害の方がより悪いと考えられた
害の見積もりに正確であるように求められた時でもこの効果は残った
意図的な害を無視せず対処する為に被害が多く見積もられる可能性を示唆
身に降りかかる危害を避ける方法は何があるでしょうか?
危害は意図的に行われるものと非意図的に行われるものがあります。
Aさんが自分めがけて物を投げてくるなど意図的に行われる危害は避ける必要があります。
反対に、Aさんがお茶をこぼしたなど非意図的に行われる危害は避ける必要があまりないのです。
なぜなら、意図的な危害は非意図的な危害よりも繰り返し行われる可能性があるからです。
2013年の研究では「意図的な害と非意図的な害は同じ害であるにもかかわらず、意図的な害の方がより悪い」と考えられました。
「害の見積もりに正確であるように求められた時でもこの効果は残った」という点も興味深い結果です。
これらの結果「意図的な害を無視せず対処する為に被害が多く見積もられる可能性を示唆」しています。
もしかすると、過失に対して謝る時には「意図的でなかった」事を主張すると良いのかもしれません。
参考文献:
Ames, D. L., & Fiske, S. T. (2013). Intentional harms are worse, even when they're not. Psychological science, 24(9), 1755–1762. https://doi.org/10.1177/0956797613480507