監督的地位、雇用・解雇ができるか、子どもの数
1万人近い米国人を対象に地位(監督的地位、雇用・解雇ができるか)と子どもの数の関係を男女で比較した2012年の研究
監督的地位にあることや雇用・解雇ができることは男性では子どもの数と正の関連がある(女性ではそのような関連は見られない)
男性と女性が自身のキャリアを歩む時、それは同じ効果をもたらすのでしょうか?
進化心理学では様々な心理や行動に対する対価(結果)として子どもの数を重要視することがあります。
例えば、高い地位を持つことは男性と女性で子どもの数に同じように影響を及ぼするのでしょうか?
1万人近い米国人を対象に地位(監督的地位、雇用・解雇ができるか)と子どもの数の関係を男女で比較した2012年の研究によれば、監督的地位にあることや雇用・解雇ができることは男性では子どもの数と正の関連があることがわかりました。
つまり、高い地位の男性は子どもの数が多かったというわけです。
興味深いことに、女性ではそのような関連は見られませんでした。
やはり、高い地位とは繁殖において女性ではなく、男性に有利に働く形質(男性が女性から求められる形質)なのかもしれません。
参考文献:
Fieder, M., & Huber, S. (2012). An evolutionary account of status, power, and career in modern societies. Human Nature, 23, 191-207.
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