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出る杭は打たれる

成功者に対する妬み


オーストラリアの調査では平均的な人よりも成功者が落ちこぼれていく方が喜びが大きいことが判明
日豪の比較研究によると、日本人は成功者が落ちていくことを特に喜ぶことが判明
成功者への妬みは地位の格差を埋めるのに役立つということ

つい成功者を恨んでしまうような経験はありませんか?


成功者は批判の恰好の的になることがあります。


例えば、「オーストラリアの調査では平均的な人よりも成功者が落ちこぼれていく方が喜びが大きい」ということがわかっています。


また、「日豪の比較研究によると、日本人は成功者が落ちていくことを特に喜ぶ」ことも判明しています。


なぜこのような「成功者を妬む」ような現象が見られるのでしょうか?


「成功者への妬みは地位の格差を埋めるのに役立つ」ということを考えると進化心理学的な解釈が容易でしょう。


私たちヒトは社会的な動物である為に、他者は助け合う存在でもありながら貶め合う存在でもあるというわけです。


平均的な人が落ちこぼれても自身が経験する相対的な地位の上昇は低いですが、成功者が落ちこぼれるのなら、相対的な地位の上昇が大きくなるので、私たちは成功者の没落を喜んでしまうというわけです。


参考文献:


Feather, N. T. (1989). Attitudes towards the high achiever: The fall of the tall poppy. Australian Journal of Psychology, 41(3), 239-267.


Feather, N. T., & McKee, I. R. (1993). Global self-esteem and attitudes toward the high achiever for Australian and Japanese students. Social Psychology Quarterly, 65-76.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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