連続的単婚と選択的利点
連続的単婚とは(複数の離婚を繰り返す)短い一夫一妻制のこと
男性は女性よりも繁殖成功度(次世代に残せる子どもの数)のばらつきが大きい
したがって、連続的単婚は(女性ではなく)男性の繁殖成功度を高める
突然ですが問題です。
「日本の婚姻システムはなんでしょう」
「一夫一妻制」と思った方はいませんか?
確かに、間違いではありません。
しかし、もっと詳しく分類するのなら、「連続的単婚」や「シリアル・モノガミー」と言った方が良いでしょう。
連続的単婚とは(複数の離婚を繰り返す)短い一夫一妻制のことです。
現在多くの国で採用されている一夫一妻制は実際には連続的単婚にあたる(離婚や再婚を繰り返すことができるので)というわけです。
ちなみに、「男性は女性よりも繁殖成功度(次世代に残せる子どもの数)のばらつきが大きい」ので、「連続的単婚は(女性ではなく)男性の繁殖成功度を高める」ことが明らかです。
つまり、男性で再婚を繰り返せる人はその度に子どもの数が増えますが、女性が再婚を繰り返しても(元々次世代に残せる遺伝的な子どもの数は男性ほど多くないので)それほど子どもの数は増えないというわけです。
参考文献:
Jokela, M., Rotkirch, A., Rickard, I. J., Pettay, J., & Lummaa, V. (2010). Serial monogamy increases reproductive success in men but not in women. Behavioral Ecology, 21(5), 906-912.