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顔も匂いも似ている方がいい?

顔・匂いの類似性、父親の投資、子どもの健康状態


表現型マッチングを通した父親による子どもへの投資を調べた2009年の研究
父子間の顔と匂いの類似性のどちらも父親の投資と正の相関が見られた
より多くの投資を受けた子どもほど健康的であった(成長と栄養状態において)

「子どもは親に似るもの」なんて聞きますが、親は子どもが自分に似ているかどうかで対応を変えるのでしょうか?


これは、少し奇妙な質問かもしれませんが、名前がなかったり、戸籍がなかったりする自然界では親が類似性を用いて親子の推定を行なっているという仮定は納得がいきます。


自分自身の表現型を用いて血縁関係を推定することを表現型マッチングと言いますが、今回は表現型マッチングを通した父親による子どもへの投資を調べた2009年の研究を見てみましょう。


この研究では、父子間の顔と匂いの類似性のどちらも父親の投資と正の相関が見られました。


また、より多くの投資を受けた子どもほど健康的であった(成長と栄養状態において)ということもわかりました。


つまり、父親は顔や匂いの類似性を用いて、より似ている子どもに多くの投資を行い、その結果、子どもはより健康的になれるというわけです。


参考文献:


Alvergne, A., Faurie, C., & Raymond, M. (2009). Father–offspring resemblance predicts paternal investment in humans. Animal Behaviour, 78(1), 61-69.

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