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仲間を助ける

アリの救出行動


アリは同じコロニーの個体のみを助ける

「困っている人がいたら、手を差し伸べる」


このような道徳的な行動は一般的には"当たり前"で"推奨されるべき"とされますが、「他者を助けること」はどのような進化的な説明が可能なのでしょうか?


アリを用いた研究によると、アリが他個体を救出するのはその個体が同じコロニーに属している場合のみでした。


罠にかかっている個体が他種であった場合や他のコロニーに属している場合などでは救出行動は見られませんでした。


つまり、アリに見られる救出行動は適応的な行動と言えるわけです。


なぜなら、他種の個体を助けることや他のコロニーの個体を助けることは包括適応度の観点からは無意味な行動と言えるからです。


参考文献:


Nowbahari E, Scohier A, Durand JL, Hollis KL (2009)Ants,Cataglyphis cursor, Use Precisely Directed Rescue Behavior to Free Entrapped Relatives. PLOS ONE 4(8): e6573.https://doi.org/10.1371/journal.pone.0006573

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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