7つの非産業社会における女性のWHRと出産歴
WHRが出産歴(子どもの数)を反映するのか7つの非産業社会において調べた2017年の研究
BMIと年齢を統制した上で、女性の子どもの数とWHRの間には文化的に安定した関係が見られた(子どもが多い女性ほどWHRが高い)
女性の魅力を進化心理学の観点から検討する時、よく出てくるキーワードの1つに「WHR」があります。
WHRがどのような情報を伝えているのかは、様々な仮説がありますが、今回はWHRが出産歴を反映しているのではないかという仮説について考えてみましょう。
WHRが出産歴(子どもの数)を反映するのか7つの非産業社会において調べた2017年の研究によれば、BMIと年齢を統制した上で、女性の子どもの数とWHRの間には文化的に安定した関係が見られました。
つまり、子どもが多い女性ほどWHRが高い傾向にあったというわけです。
この仮説の面白いところは、出産は無限に行えるものではないので、すでに出産をおこなった手がかりがあれば、男性はそのような手がかりを持つ女性を避けるべきで、結果として低いWHRを好むという点です。
この研究の中では、BMIと共に、年齢も統制しているところもこの仮説の検証に説得力を与えているのかと思います。
WHRについて調べると、実に多くの文献が出てきますので、調べ始めたら大変かもしれませんが、ぜひ夏休みの機会を利用してWHRについて考えてみてはいかがでしょうか?
参考文献:
Butovskaya, M., Sorokowska, A., Karwowski, M., Sabiniewicz, A., Fedenok, J., Dronova, D., ... & Sorokowski, P. (2017). Waist-to-hip ratio, body-mass index, age and number of children in seven traditional societies. Scientific reports, 7(1), 1622.
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