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経済格差とリスク行動

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年9月9日
  • 読了時間: 2分

経済格差とリスクテイクの関係


経済ゲームで高い不平等を経験した参加者は良い結果を達成しようとする為に大きなリスクを取るようになった
インターネット検索からの大規模データを用いて日常生活における経済的リスクを推定した結果、所得格差が大きい州ではリスクテイク傾向が高いことが判明

株取引や仮想通貨などリスクが付きものな金融商品に惹かれたことはありますか?


リスクを出来るだけ避けようとするリスク忌避やリスクを積極的に取ろうとするリスクテイクはどのような要因で決まってくるのでしょうか?


言い換えるならば、ある人はリスクを嫌うように、またある人はリスクを取ろうとするように仕向けてしまう要因は何なのでしょうか?


2017年の研究では「経済ゲームで高い不平等を経験した参加者は良い結果を達成しようとする為に大きなリスクを取るようになる」ということがわかりました。


続いて「インターネット検索からの大規模データを用いて日常生活における経済的リスクを推定した結果、所得格差が大きい州ではリスクテイクが高い」ことが判明したのです。


なぜ危険を冒してまでリスクテイクをするのか?ということは一生懸命働いていても(リスクを取らない)埋められない他者との差を埋める為というわけです。


経済格差が大きい地域ではその動機は高まるので、人々はリスクテイク傾向が高まりますが、経済格差が小さい地域では反対の結果をもたらすというわけです。


参考文献:


Payne, B. K., Brown-Iannuzzi, J. L., & Hannay, J. W. (2017). Economic inequality increases risk taking. Proceedings of the National Academy of Sciences, 114(18), 4643-4648.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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