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思春期を迎えることはバイアスの始まり

年齢と魅力が異性/同性に及ぼす影響


魅力的な人物が異性にはポジティブに同性にはネガティブに評価されるというバイアスを子どもも持つのか調べた2013年の研究
6歳から12歳の参加者(子ども)はバイアスを示さなかったが13歳から19歳の参加者(思春期)は異性にはポジティブな同性にはネガティブなバイアスを示した
また、参加者が評価した人物の年齢が高くなる(生殖が可能になる)とバイアスは強くなった

魅力的な人物が異性にはポジティブに同性にはネガティブに評価されるというバイアスの存在が知られていますが、このバイアスは年齢とどのように関係するのでしょうか?


2013年の研究では、このバイアスを参加者の年齢とターゲット人物の年齢から検討しています。


その結果、6歳から12歳の参加者(子ども)はバイアスを示さなかったが13歳から19歳の参加者(思春期)は異性にはポジティブな同性にはネガティブなバイアスを示すこと、参加者が評価した人物の年齢が高くなる(生殖が可能になる)とバイアスは強くなることが明らかになりました。


これは、バイアスを持つ人物とバイアスを持たれる人物という2つの異なる立場の人物が生殖に関連した年齢という同じような変数によって影響を受けるということです。


ヒトの心理が繁殖と関連していると進化心理学者が考えるのは、このような結果が豊富にあるからなのかもしれません。


参考文献:


Agthe, M., Spörrle, M., Frey, D., Walper, S., & Maner, J. K. (2013). When romance and rivalry awaken: Attractiveness-based social judgment biases emerge at adolescence. Human Nature, 24, 182-195.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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