top of page

鮮やかな体は毒の印

警告色とは?


目立つ色は避けられる

熱帯の中南米に生息するヤドクガエル科の中には体の色が鮮やかな種がいます。


なぜ、わざわざ外敵に目立つ色をしているのでしょうか?


言い換えるのなら、なぜ目立つ色という一見生存に不利な形質が生き残ることができるのでしょうか?


実は、ヤドクガエル科の仲間にとって体の色が鮮やかなことは生存に不利ではありません。


なぜなら、体の色が鮮やかなヤドクガエル科の仲間は「毒」を持っているからです。


これは警告色として知られています。


つまり、外敵(鳥など)にしてみれば、毒を持っているかどうかが見た目で判断できなければ、避けることができませんので、体の色の鮮やかさが毒があるという目印になるわけです。


これが成立する為には、ヤドクガエル側は毒を持ち、色が鮮やかな個体が自然淘汰で生き残らなければいけませんし、それと同時に食べる側である外敵も体の色が鮮やかな種は食べてはいけないと学習しなければなりません。


ある研究では、ヒヨコに色付きの不味い餌(緑色と青色)を与えてみました。


この状況では、ヒヨコは不味い餌を避けたいわけです。


すると、背景が緑色の時には緑色の餌が、背景が青色の時には青色の餌が多く食べられました。


つまり、ヒヨコは目立つ色の餌を避けたわけです。


これは、背景と異なるような色(ジャングルという背景での鮮やかな色)の方が学習がしやすいことを意味しています。


つまり、警告色は外敵の学習を促進するような形質ということです。


参考文献:


Daly, J. W., Kaneko, T., Wilham, J., Garraffo, H. M., Spande, T. F., Espinosa, A., & Donnelly, M. A. (2002). Bioactive alkaloids of frog skin: Combinatorial bioprospecting reveals that pumiliotoxins have an arthropod source. Proceedings of the National Academy of Sciences, 99(22), 13996-14001. doi:10.1073/pnas.222551599


Santos, J. C., Coloma, L. A., & Cannatella, D. C. (2003). Multiple, recurring origins of aposematism and diet specialization in poison frogs.Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America,100(22), 12792–12797. https://doi.org/10.1073/pnas.2133521100


Gittleman, J., Harvey, P. Why are distasteful prey not cryptic?.Nature286,149–150 (1980). https://doi.org/10.1038/286149a0


Roper, T., & Redston, S. (1987). Conspicuousness of distasteful prey affects the strength and durability of one-trial avoidance learning. Animal Behaviour, 35(3), 739-747. doi:10.1016/s0003-3472(87)80110-0

Commentaires


bottom of page