メル族における創造性の性差
アフリカのケニアに住む非工業化社会(伝統的なメル族)で創造性に関する性差を調べた2016年の研究
男性の創造性のスコアは女性の創造性のスコアよりもばらつきが大きいことが判明
今回は性差について考えてみましょう。
性差について考える時、平均を比べるだけでは不十分だと言われています。
例えば、あるテストの結果の男性と女性の平均値が同程度であったとしても、分散が異なることは十分に考えられます。
性差研究の中には、様々な形質において男性の方が分散が大きいのではないかという仮説があります。
興味がある方は"Variability Hypothesis"とか"Greater Male Variability Hypothesis"で検索してみてください。
アフリカのケニアに住む非工業化社会(伝統的なメル族)で創造性に関する性差を調べた2016年の研究では、男性の創造性のスコアは女性の創造性のスコアよりもばらつきが大きいことが判明しています。
もちろん、この結果だけでGreater Male Variability Hypothesisを無批判に支持することはできませんが、少なくともGreater Male Variability Hypothesisを支持した結果の一つとしてはとても面白い研究だと思います。
参考文献:
Karwowski, M., Jankowska, D. M., Gajda, A., Marczak, M., Groyecka, A., & Sorokowski, P. (2016). Greater male variability in creativity outside the WEIRD world. Creativity Research Journal, 28(4), 467-470.
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