祖先の環境とストレス
自然の写真を見るとストレスが軽減される
私たちは長い間祖先の環境(もしくは進化適応的環境:EEA)で生活してきました。
広い大地に木が生茂り、水が流れる川がある。
そんな場所で生活していたのかもしれません。
祖先の環境がどういったものかということは議論がありますが、少なくとも高層ビルが立ち並ぶことはなく、コンクリートで舗装された道路などは存在しなかったのは確かでしょう。
そう考えると、ヒトは自然の風景を人工的な風景よりも好むことになります。
ある研究では、ストレスと風景の関係が調べられました。
参加者(ややストレスを抱えている)は自然の風景を見るとストレスが軽減されました。
この結果は性別や住んでいる場所(都市か田舎か)の影響を受けませんでした。
参考文献:
Roger S. Ulrich(1979)Visual landscapes and psychological well‐being,Landscape Research,4:1,17-23,DOI:10.1080/01426397908705892
Ulrich, R. S. (1986). Human responses to vegetation and landscapes. Landscape and Urban Planning, 13, 29-44. doi:10.1016/0169-2046(86)90005-8
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