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捨てられた人はお断り

パートナーを求める気持ちと捨てられたという情報


潜在的なパートナーが最後のパートナーから捨てられたことを知ると、恋愛関係を追求する動機は減少
女性が最後のパートナーを捨てたことを知るとその女性に対する男性からの評価は低下(要求のレベルが高い女性の可能性がある為)
同じ情報が提示されると男性に対する女性からの評価は上昇(関係を自ら終わらせる男性は魅力的な可能性がある)

パートナーに捨てられるということは辛いものがあります。


さらに追い討ちをかけるようですが、捨てられた痛手はどうやら新しい関係を求める際にも負の影響を与えるようです。


2010年の研究によると、「潜在的なパートナーが最後のパートナーから捨てられたことを知ると、恋愛関係を追求する動機は減少する」ことがわかりました。


さらにこの影響は性的な関係を求める場合よりも、長期的な関係を求める場合に大きかったのです。


つまり、長期的な関係を求める場合には、潜在的なパートナーが以前のパートナーから捨てられたという事実が潜在的なパートナーの良くない資質を示唆している可能性があることがより問題になるというわけです。


また、この研究では潜在的なパートナーが「捨てる側」だった場合の影響も調べました。


すると。「男性は、女性が最後のパートナーを捨てたことを知るとその女性に対する評価は低下しましたが、女性は、同じ情報が提示されると男性に対する評価は上昇する」ということがわかりました。


この結果は非常に興味深いものです。


女性が振る側だったという事実は、その女性の要求が高い可能性を示しているので、男性からの評価は低くなりますが、男性が振る側だった場合は、わざわざ現在の関係を終わらせて新しい関係に進もうとするという事実が女性にとっては魅力の高さを示唆するわけです。


参考文献:


Stanik, C., Kurzban, R., & Ellsworth, P. (2010). Rejection hurts: The effect of being dumped on subsequent mating efforts. Evolutionary Psychology, 8(4), 147470491000800410.

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