妊娠中の体重増加と性比の関係
23年間にわたる6,800万件以上の出産データから妊娠中の体重増加と出生時の性比の関係を調べた2014年の研究
妊娠中の体重増加が少なかった女性ほど男児の割合が低い(調査した4つの人種カテゴリーにおいて同じ結果)
人間において、出生時の性比(生まれた時の男女比)に影響を与える要因はなんでしょうか?
胎児と直接つながっている妊娠中の母体の状態は、出生時の性比に影響を与えるのでしょうか?
23年間にわたる6,800万件以上の出産データから妊娠中の体重増加と出生時の性比の関係を調べた2014年の研究によれば、妊娠中の体重増加が少なかった女性ほど男児の割合が低いことがわかり、これは調査した4つの人種カテゴリーにおいて同じ結果でした。
この研究結果は、状態の良い母親が娘より息子を好む(性比調整が息子に傾く)というトリヴァース・ウィラード仮説と整合的です。
参考文献:
Navara, K. J. (2014). Low gestational weight gain skews human sex ratios towards females. PLoS One, 9(12), e114304.
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