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夫は妻よりも幸せになれるのか?

幸福度格差と離婚


夫婦間の幸福度格差と将来の離婚の関係を調べた2012年の研究
3つの大規模パネル調査(GSOEP、BHPS、HILDA)を調べた結果、夫に比べて妻の幸福度が低いことが離婚に繋がりやすいことが明らかに

自分が憂鬱な気分の時に、パートナーが幸せそうな顔をしているのを見ると、ストレスが溜まることはないでしょうか?


付き合い始めた当初は、パートナーの笑顔につられて、自分も笑顔になることはあっても、時と共にそんな感情は薄れ、今では嬉しそうな顔を見るだけでイライラしてしまう。


そんな感情を抱く人は少なくないかもしれません。


夫婦の幸福度格差はどのように離婚と関連しているのでしょうか?


2012年の研究では、3つの大規模パネル調査(GSOEP:ドイツ社会経済パネル、BHPS:イギリス家計パネル調査、HILDA:オーストラリア家計・所得・労働動態調査)を調べることにより、この疑問に答えようとしました。


その結果、夫に比べて妻の幸福度が低いことが離婚に繋がりやすいことが明らかになりました。


日本でも同じような結果になるのかも含めて、さらに多くの国で調査が行われることが期待されます(なぜヒトがペア・ボンディングを築くのか、なぜペア・ボンディングを解消することがあるのかという疑問にも関連する重要な研究だと思われます)。


参考文献:


Guven, C., Senik, C., & Stichnoth, H. (2012). You can’t be happier than your wife. Happiness gaps and divorce. Journal of Economic Behavior & Organization, 82(1), 110-130.

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