別れる原因の性差
男性は感情的不貞よりも性的不貞を許すことがより困難であり、感情的な不貞よりもパートナーの性的不貞に続いて現在の関係を終わらせる可能性が高い
反対に、女性は男性に比べてパートナーが感情的に不誠実な場合に許すことが難しく、別れる可能性が高い
付き合っている皆さん、パートナーに何をされたら別れますか?
男性と女性は不貞に関して進化上の異なる適応的問題に直面しています(父性の不確実性と投資の減少)。
その為、パートナーの不貞に直面した際、男女では別れる原因が異なる可能性があります。
この仮説を確かめる為に、256人の参加者 (年齢15〜25歳) を対象にどのような不貞を許すことができないか、どのような不貞に直面した時に別れる可能性が高いのかを実験しました。
その結果、男性は感情的不貞よりも性的不貞を許すことがより困難であり、感情的な不貞よりもパートナーの性的不貞に続いて現在の関係を終わらせる可能性が高いことがわかりました。
反対に、女性は男性に比べてパートナーが感情的に不誠実な場合に許すことが難しく、別れる可能性が高かったのです。
映画を観たり、遊園地に行ったり、他の動物がしないような文化的営みを行うことができる人ですが、相手と別れるかどうかを決めるどうしても許せない裏切り、それも適応問題を解決する為に性差があると考えると、私たちヒトも動物の類に過ぎないのだと感じてしまいます。
参考文献:
Shackelford, T. K., Buss, D. M., & Bennett, K. (2002). Forgiveness or breakup: Sex differences in responses to a partner's infidelity. Cognition & Emotion, 16(2), 299-307.