top of page

子どもが最も多く生まれる年齢差?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年10月5日
  • 読了時間: 2分

子どもの最大数と男女の年齢差


最初の子どもが生まれてから最後の子どもが生まれるまでにパートナーを変えなかったスウェーデン人(男性5623人、女性5999人)の調査によると、パートナーがおよそ6歳年下の場合に男性は子どもの数が最大になり、パートナーがおよそ4歳年上の場合に女性は子どもの数が最大になる
男性は年下の女性を好み、女性は年上の男性を好むという根拠

「歳の差カップル」というと珍しいような気がしますが、実際にはほとんどの人は同い年以外の人と結婚するのではないでしょうか?


パートナーとの年齢差は子どもの数とどのような関係があるのでしょうか?


例えば、40歳の女性と結婚する20歳の男性より、25歳の女性と結婚する20歳の男性の方が一生のうちに作る子どもの数が多いことは想像に難くないでしょう。


最初の子どもが生まれてから、最後の子どもが生まれるまでにパートナーを変えなかったスウェーデン人(男性5623人、女性5999人)の調査によると、パートナーがおよそ6歳若い場合に男性は子どもの数が最大になり、パートナーがおよそ4歳年上の場合に女性は子どもの数が最大になることがわかりました。


男性と女性で最大値が変わるというのは、繁殖成功度に非対称性が見られるからです(40歳の女性と結婚することは男性にとって繁殖の成功を妨げる可能性があるが、40歳の男性と結婚することは女性にとって繁殖の成功を妨げる要因にはなりにくい)。


この研究は、男性は年下の女性を好み女性は年上の男性を好むという根拠の1つになります(男性と女性で繁殖成功度のピークになる年齢が変わるということは、男女でパートナーとの年齢差に関する好みに対して異なる適応した心を進化させた可能性があるということ)。


参考文献:


Fieder, M., & Huber, S. (2007). Parental age difference and offspring count in humans. Biology Letters, 3(6), 689-691.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page