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生きてるだけですごいこと

生後1年までの死亡率と思春期までの死亡率


様々な地理的・時間的環境からの定量的な分析によると、進化的適応環境(Environment of Evolutionary Adaptedness: EEA)では約27%の乳児は生後1年まで生きられず、約47.5%の子どもは思春期まで生きられなかったと推定される
この高い死亡率は人類が直面してきた深刻な淘汰圧を表している

子どもの成長を祝う七五三ですが、昔は子どもの死亡率がとても高く、「子どもは7歳まで神様のもの」と言われることがよくありました。


進化心理学で話題になる進化的適応環境(Environment of Evolutionary Adaptedness: EEA)ですが、私たちの祖先はどのような死亡率を経験していたのでしょうか?


様々な地理的・時間的環境からの定量的な分析によると、進化的適応環境では約27%の乳児は生後1年まで生きられず、約47.5%の子どもは思春期まで生きられなかったと推定される


これは、生まれてきた子ども1000人のうち、270人が1年以内に死亡し、思春期(おおよそ15歳)までに475人が死んでいることになります(1歳以降、15歳未満で死亡するのは205人ということ)。


この高い死亡率は人類が直面してきた深刻な淘汰圧を表しています。


私たちは意識しないかもしれませんが、自然界に放り出された人類は非常にか弱い存在なのです。


今回の研究は異なる場所や年代での人類の死亡率を比較検討したもので、直接EEAの死亡率を調査したものではありませんが、研究手法としては面白いのではないでしょうか?


参考文献:


Volk, A. A., & Atkinson, J. A. (2013). Infant and child death in the human environment of evolutionary adaptation. Evolution and Human Behavior, 34(3), 182-192.

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