top of page

父子鑑定をしたいのは誰?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年7月15日
  • 読了時間: 1分

父子鑑定のメリットは誰にあるのか


男性は女性より父子鑑定を行うべきだと思っている

DNA鑑定が精度を増し、一般的になりつつある現代社会ではDNA鑑定(特に父子鑑定)に対して人々はどのように捉えているのでしょうか?


ある研究は「病院は新生児に対して父子鑑定を行うべき」という主張に対して男性と女性がどの程度賛成するか調査しました。


結果では、男性(50.3%)は女性(32.1%)より病院側が新生児に対して父子鑑定を行うべきだと考えていることがわかりました。


この差は進化心理学の考え方でうまく説明することができます。


つまり、父子鑑定をするメリットは男性に多くありますが、女性にはデメリットが多いでしょう。なぜなら、女性は生まれてきた子が自分の子だと確信を持っていますが、男性は持っていません。


それでも、男性が子どもを育てるのは女性を"信じている"からです。


不貞を犯した女性や今後犯す可能性がある女性は父子鑑定をよしとしないでしょう。


父子鑑定によって闇に葬り去られた事実(祖先の環境では明らかになるはずがない事実)が明らかになると多くの女性は困るわけです。


参考文献:


Hayward, L. S., & Rohwer, S. (2004). Sex difference in attitudes toward paternity testing. Evolution and Human Behavior, 25(4), 242-248. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2004.04.001

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

​合同会社 日本進化心理学IHAセンター ALL RIGHTS RESERVED

  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page