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あなたの性は少数派か多数派か

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2021年10月25日
  • 読了時間: 2分

性比と戦略のシフト


偏った性比(一方の性が他方の性よりも多い状態)は人間の配偶戦略に影響を与える
性比が良好な場合(同性が少数の場合)、女性はより制限され、男性はより制限されないようになる
性比が不利な場合(同性が多数の場合)、女性はより制限されないように、男性はより制限されるようになる

自分が所属している集団では著しい性比の偏りが見られる場合があります。


例えば、男性の数が多い場合や女性の数が多い場合にどのような影響があるのでしょうか?


偏った性比(一方の性が他方の性よりも多い状態)は人間の配偶戦略に影響を与えることがわかっています。


例えば、性比が良好な場合(同性が少数の場合)、女性はより制限され、男性はより制限されないようになります。


反対に、性比が不利な場合(同性が多数の場合)、女性はより制限されないように、男性はより制限されるようになります。


ここでいう「制限的/制限されていない」というのはどういう意味なのでしょうか?


それは、異性とのカジュアルな関係を求めるかということです。


異性とのカジュアルな関係を求める(浮気傾向)のはより制限されていない戦略で、コミットメントされた関係を求めるのはより制限された戦略なわけです。


男性と女性がそれぞれどのような配偶戦略を取れば子どもの数や質が最大化されるのかを考えるわけです。


つまり、男性が少ない状況では男性はたくさんの女性とのカジュアルな関係を求めた方が適応的で、女性が少ない状況では限りある女性をめぐって男性が争いますので、女性はより制限された(コミットメントされた)関係を求めるというわけです。


参考文献:


Moss, J. H., & Maner, J. K. (2016). Biased sex ratios influence fundamental aspects of human mating. Personality and Social Psychology Bulletin, 42(1), 72-80.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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