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お腹が空くと...

低血糖と社会福祉の支持


空腹と社会福祉への支持の関係を調べた実験
実験的に低血糖状態にした参加者は社会福祉へのより強い支持を表明した
しかし、「人は資源を共有すべきだ」と道徳的に考えているにもかかわらず、(自身が資源を保持する必要性がある為に)より多くの資源を共有しなかった

お腹が空くと私たちはどのような心理変化を経験するのでしょうか?


また、行動レベルでは何か変化が起きるのでしょうか?


空腹と社会福祉への支持の関係を調べた実験があります。


実験的に低血糖状態にした参加者は社会福祉へのより強い支持を表明しました。


しかし、「人は資源を共有すべきだ」と道徳的に考えているにもかかわらず、(自身が資源を保持する必要性がある為に)より多くの資源を共有しなかったという点には注意が必要です。


つまり、単純に人々を空腹にしてしまえば、資源の共有が行動レベルで必ず起こるというわけではないわけです。


お腹が空くと、自分のことで精一杯で、他者のことなど気にしてられない。それが私たちヒトなのです。


参考文献:


Aarøe, L., & Petersen, M. B. (2013). Hunger games: Fluctuations in blood glucose levels influence support for social welfare. Psychological science, 24(12), 2550-2556.

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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