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自尊心は生涯どう変化するのか?

9歳から90歳までの自尊心


9歳から90歳まで(326,641人)の自尊心を調べた2002年の研究
自尊心は幼少期に高く、青年期に低下し、成人期には徐々に上昇し、老年期には急激に低下
女性と男性は同様の結果を示していたが、全体的に女性は男性よりも自尊心が低かった
社会経済的地位が高い人は(社会経済的地位が低い人に比べて)自尊心が高かった

9歳から90歳までの自尊心


あなたは自尊心が高い人物だと思いますか?


自尊心は加齢に伴いどのように変化するのでしょうか?


9歳から90歳まで(326,641人)の自尊心を調べた2002年の研究によれば、自尊心は幼少期に高く、青年期に低下し、成人期には徐々に上昇し、老年期には急激に低下することがわかりました。


また、女性と男性は同様の結果を示していたが、全体的に女性は男性よりも自尊心が低いこともわかりました。


社会経済的地位が高い人は(社会経済的地位が低い人に比べて)自尊心が高いという結果も得られました。


一つ注意しなければいけないことは、この研究が縦断的調査ではなく、横断的調査だということです。


つまり、9歳の人が90歳になるまでのデータではなく、9歳から90歳までの人を集めたデータということです(それでも30万人を超える人々のデータは非常に貴重です)。


横断的調査は縦断的調査に比べて学術的な価値が低いかというとそうでもないのですが、異なる年齢の人は異なる時代背景を持つということはデータの解釈の際に忘れてはいけません。


参考文献:


Robins, R. W., Trzesniewski, K. H., Tracy, J. L., Gosling, S. D., & Potter, J. (2002). Global self-esteem across the life span. Psychology and aging, 17(3), 423.

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