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災害時にうまく危険を知らせるには?

危険と恐怖と真実


危険に関する情報は怯えた表情で伝えた方が信じてもらえる

東日本大震災の時には、津波が街を襲う危険性があってもなかなか住人が避難してくれない、というような話がありました。


豪雨などの自然災害が発生した状況でも同じように人々が災害の危険性を十分認識せず、避難しないということが問題としてあげられます。


このような状況で危険をうまく伝える方法はあるのでしょうか?


ある研究では、危険に関する情報とそうでない情報を伝える時に怯えた表情がもたらす影響について調べられました。


その研究でわかったことは、危険に関する情報は怯えた表情とセットで伝えられると受けてが真実だと判断しやすいということです。


怯えた表情によって伝えられる情報を真実だと判断しやすいというこの効果は伝えられる情報に危険が含まれていなければ、消失してしまいました。


これは、危険に関する情報と恐怖感情というのが結びついているということでしょう。


災害の危険性を理解してもらうには、情報の発信者が淡々と伝えるのではなく、怯えた表情を効果的に用いるのが良いということでしょう。


参考文献:


Reed, L. I., & Descioli, P. (2017). Watch out! How a fearful face adds credibility to warnings of danger. Evolution and Human Behavior, 38(4), 490-495. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2017.03.003

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