コミットメント懐疑バイアスと生活史
投資する気が無い男性を避ける為に、女性にはコミットメント懐疑バイアスが見られる
このバイアスは閉経後の女性には見られない
閉経後の女性はパートナーが献身的だと誤認することによるコストよりも、子や孫の世話を支援してくれる投資パートナーとの機会を逃すことによるコストの方が大きいということ
男性と女性が交際する時、考え方の違いで衝突することが多々あると思いますが、今回は女性に特有の認知バイアスのお話です。
投資する気が無い男性を避ける為に、女性にはコミットメント懐疑バイアスが見られます。
つまり、男性が本当に投資をしてくれるのか?と女性は疑う傾向があるというわけです。
しかし、このバイアスは閉経後の女性には見られないようです。
これは、閉経後の女性はパートナーが献身的だと誤認することによるコストよりも、子や孫の世話を支援してくれる投資パートナーとの機会を逃すことによるコストの方が大きいということを意味しています。
認知バイアスが生活史の中で変化することを示す重要な研究でしょう。
世代間での考え方の違いを考える際には、個人の年齢によって対応しなければならない適応問題が異なることがあるということを忘れてはいけません。
参考文献:
Cyrus, K., Schwarz, S., & Hassebrauck, M. (2011). Systematic cognitive biases in courtship context: women's commitment–skepticism as a life-history strategy?. Evolution and Human Behavior, 32(1), 13-20.
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