嫌悪感と触覚感度の関係
嫌悪感が喚起されると触覚感度が高まることが2017年の研究から判明
知覚感度が柔軟に変化することを示す証拠
この機能は病気の脅威をより早く発見するために進化した
「肌を何かが這った感じがする」という経験をしたことはないでしょうか?
なぜ、普段は感じないような感覚をある時には(たとえ思い過ごしだとしても)感じることがあるのでしょうか?
嫌悪感が喚起されると触覚感度が高まることが2017年の研究から判明しました。
これは、知覚感度が柔軟に変化することを示す証拠の1つです。
進化的な観点を考慮すると、この機能は病気の脅威をより早く発見するために進化した可能性があります。
私たちの感覚というのは固定したものではなく、外界の環境に応じて柔軟に変化するものだという指摘は、ヒトを進化の産物と考える上で非常に重要でしょう。
参考文献:
Hunt, D. F., Cannell, G., Davenhill, N. A., Horsford, S. A., Fleischman, D. S., & Park, J. H. (2017). Making your skin crawl: the role of tactile sensitivity in disease avoidance. Biological psychology, 127, 40-45.
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