うつと日光浴とセロトニン
太陽光はセロトニンを分泌させる
みなさん、「セロトニン」を知っていますか?
セロトニンとは神経伝達物質の1つで、機能は多岐に渡りますが、有名なのはうつとの関連です。
セロトニンが減少するとうつ傾向になり、セロトニンが増加するとうつ傾向が改善されると言われています。
さらに、セロトニンは太陽光を浴びると分泌されることがわかっています。
「冬はなんだか気分が落ち込む」というのは太陽光を夏ほど浴びることができずセロトニンがあまり分泌されないからというのが原因でもあります。
つまり、うつ傾向にある時は太陽の光を十分に浴びればセロトニンが大量に分泌され、うつ傾向が改善されるというわけです。
「ヒトはあくまで生物であり、神経伝達物質という名の化学物質が私たちの感情や行動に大きな影響を与える」という現実を再認識させられるのがセロトニンと日光の関係でしょう。
参考文献:
Lambert, G. W., Reid, C., Kaye, D. M., Jennings, G. L., & Esler, M. D. (2002). Effect of sunlight and season on serotonin turnover in the brain. Lancet (London, England), 360(9348), 1840–1842. https://doi.org/10.1016/s0140-6736(02)11737-5