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女性に対する暴力はどれだけ蔓延しているか?

IPVの推定


女性に対する親密なパートナーからの暴力(IPV: Intimate Partner Violence)が世界中(161ヵ国)でどれだけ蔓延しているか調べた2022年の研究
15~49歳のパートナー経験のある女性の27%が一生の間にIPV(身体的または性的、あるいはその両方)を経験していると推定(日本は20%)
13%が調査を受ける前の過去1年間にIPVを経験していると推定(日本は4%で、この推定値は世界で最も被害が少ない30ヵ国のグループに分類され、アジアでは2番目に少ない国)

世界中には数えきれないほどの国があります。


まぁ、実際には数え切ることはできますが、それでも全ての国のデータを頭の中で比較することはなかなかできません。


私たちはどうしても「日本とアメリカ」や「ヨーロッパ」とか「世界」という大きな括りで議論をおこなってしまいがちですが、世界(もしくは世界の中での日本の現状)についてどれだけ理解しているのでしょうか?


今回は、女性に対する親密なパートナーからの暴力(IPV: Intimate Partner Violence)が世界中(161ヵ国)でどれだけ蔓延しているか調べた2022年の研究を見てみましょう。


15~49歳のパートナー経験のある女性の27%が一生の間にIPV(身体的または性的、あるいはその両方)を経験していると推定されました。


日本の推定値は20%でした。


また、13%が調査を受ける前の過去1年間に経験していると推定されました。


日本は4%で、この推定値は世界では最も被害が少ない30ヵ国のグループに分類され、アジアでは2番目に少ない推定値でした。


もちろん、女性に対する(同様に男性に対する)暴力は問題で、減らすに越したことはありませんが、それでも世界と比較すると(少なくともIPVに関しては)、日本は女性にとって安全な国だと言えるのかもしれません。


参考文献:


Sardinha, L., Maheu-Giroux, M., Stöckl, H., Meyer, S. R., & García-Moreno, C. (2022). Global, regional, and national prevalence estimates of physical or sexual, or both, intimate partner violence against women in 2018. The Lancet, 399(10327), 803-813.

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