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女性に対する暴力はどれだけ蔓延しているか?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2023年10月27日
  • 読了時間: 2分

IPVの推定


女性に対する親密なパートナーからの暴力(IPV: Intimate Partner Violence)が世界中(161ヵ国)でどれだけ蔓延しているか調べた2022年の研究
15~49歳のパートナー経験のある女性の27%が一生の間にIPV(身体的または性的、あるいはその両方)を経験していると推定(日本は20%)
13%が調査を受ける前の過去1年間にIPVを経験していると推定(日本は4%で、この推定値は世界で最も被害が少ない30ヵ国のグループに分類され、アジアでは2番目に少ない国)

世界中には数えきれないほどの国があります。


まぁ、実際には数え切ることはできますが、それでも全ての国のデータを頭の中で比較することはなかなかできません。


私たちはどうしても「日本とアメリカ」や「ヨーロッパ」とか「世界」という大きな括りで議論をおこなってしまいがちですが、世界(もしくは世界の中での日本の現状)についてどれだけ理解しているのでしょうか?


今回は、女性に対する親密なパートナーからの暴力(IPV: Intimate Partner Violence)が世界中(161ヵ国)でどれだけ蔓延しているか調べた2022年の研究を見てみましょう。


15~49歳のパートナー経験のある女性の27%が一生の間にIPV(身体的または性的、あるいはその両方)を経験していると推定されました。


日本の推定値は20%でした。


また、13%が調査を受ける前の過去1年間に経験していると推定されました。


日本は4%で、この推定値は世界では最も被害が少ない30ヵ国のグループに分類され、アジアでは2番目に少ない推定値でした。


もちろん、女性に対する(同様に男性に対する)暴力は問題で、減らすに越したことはありませんが、それでも世界と比較すると(少なくともIPVに関しては)、日本は女性にとって安全な国だと言えるのかもしれません。


参考文献:


Sardinha, L., Maheu-Giroux, M., Stöckl, H., Meyer, S. R., & García-Moreno, C. (2022). Global, regional, and national prevalence estimates of physical or sexual, or both, intimate partner violence against women in 2018. The Lancet, 399(10327), 803-813.

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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