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多くの人から学ぶほうが良い?

  • 執筆者の写真: 日本進化心理学IHAセンター
    日本進化心理学IHAセンター
  • 2020年8月5日
  • 読了時間: 1分

技術の伝達と人数の関係


1人から学ぶより5人から学ぶほうが技術は向上する
1人から学ぶより5人から学ぶほうが技術は失われない

人類は数えきれないほどの技術を抱えています。


家の作り方からロケットの仕組みまで1人の人間が全ての技術を完璧にマスターすることは不可能と言えます。


しかし、ある1点に特化した技術、例えば絵の描き方などを学びたいと思ったらどうしたらよいのでしょうか?


ある研究では、技術を伝達する際に、学び手が1人から学ぶ場合と5人から学ぶ場合を比較しました。


すると、10世代後には大きな乖離が見られました。


つまり、5人から学んだ群は1人から学んだ群より成績がはるかに高かったのです。


また、仮に1世代目が完璧な技術を有していた場合、10世代後には技術の低下が見られるわけですが、5人から学んだ群は1人から学んだ群に比べると高い技術を維持し続けていました。


技術は多くの人から学んだほうが向上するし、完璧な技術は多くの人から学んだほうが風化しないということでしょう。


参考文献:


Muthukrishna, M., Shulman, B. W., Vasilescu, V., & Henrich, J. (2013). Sociality influences cultural complexity. Proceedings. Biological sciences, 281(1774), 20132511. https://doi.org/10.1098/rspb.2013.2511

 
 

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

*全ての記事の内容は新たな知見等により、多少の修正が必要な場合や正反対の見解が正しいとされる場合もあります。

​*全ての記事は正確さの担保の為に、出来るだけ多くの引用や参考文献を紹介しますが、最終的な正確さの判断はご自身でなさってください。

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