top of page

親に似た人を選ぶ!?

配偶者選択と親との顔の類似性


幼少期に母親に拒絶された男性ほど母親と似ていない女性を選ぶ
幼少期に父親と良好な関係を築けた女性ほど父親似の男性を選ぶ

配偶者を選ぶ際、母親似の女性を選ぶ男性や父親似の男性を選ぶ女性がいます。


ここで言う"母親似""父親似"とは性格ではなく、顔が実際に似ているということです。


なぜ親に似ている配偶者を選ぶ人たちがいるのでしょうか?


また、そのような戦略をとるメリットはなんなのでしょうか?


幼少期はとても重要です。


なぜなら、子ども時代の環境を基にして大人になってからの環境を判断するからです。


ここで異なる2つの研究を紹介します。


1つ目の研究では幼少期に母親に拒絶された男性ほど母親と似ていない女性を選ぶことがわかっています。


2つ目の研究では幼少期に父親と良好な関係を築けた女性ほど父親似の男性を選ぶことがわかっています。


これらの研究が示すことは、男性も女性も異性を選ぶ際の基準を幼少期の異性の親(男性なら母親、女性なら父親)に影響を受けて決定しているということです。


つまり、幼少期に母親から拒絶された男性は異性(女性)は信用できないものだとして、できるだけその形質から遠い(つまり、似ていない)女性を選ぼうとするということです。


女性の場合も、父親と良好な関係を築けていれば、異性(男性)は信用できるものとし、その形質にできるだけ近い(似ている)男性を選ぼうとするということです。


子育てが大事なのは将来の配偶者を選ぶ際の指針になるからなのかもしれません。


参考文献:


Bereczkei, T., Gyuris, P., Koves, P., & Bernath, L. (2002). Homogamy, genetic similarity, and imprinting; parental influence on mate choice preferences. Personality and Individual Differences, 33(5), 677-690.


Wiszewska, A., Pawlowski, B., & Boothroyd, L. (2007). Father–daughter relationship as a moderator of sexual imprinting: A facialmetric study. Evolution and Human Behavior, 28(4), 248-252. doi:10.1016/j.evolhumbehav.2007.02.006

bottom of page