国際会議(科学)における質問の数の性差
国際会議(科学)における男女の質問行動を調べた2017年の研究
ルームの前半分に座る参加者の割合に男女差は見られなかった
分析した31のセッションにおいて、聴衆の男女比を考慮すると、女性参加者の質問1回に対して男性参加者は1.8回の質問をした
多くの人がいる場面では「女性は発言をしない」と言われることがありますが、これは本当なのでしょうか?
国際会議(科学)における男女の質問行動を調べた2017年の研究を見てみましょう。
もちろん、国際会議に参加するような参加者は一般の参加者とは属性が異なりますが、ひとまずの参考にはなるかと思います。
まず、ルームの前半分に座る参加者の割合に男女差は見られませんでした。
しかし、分析した31のセッションにおいて、聴衆の男女比を考慮すると、女性参加者の質問1回に対して男性参加者は1.8回の質問をしました。
ただ、聴衆の数が少ない場合(もしくは多い場合)や1対1の場合では性差はどう変化するのか?など疑問は尽きませんので、安易な結論は出せませんが、少なくとも、研究者が国際会議に参加する際には、女性よりも男性の方が質問を行うことがわかった研究としては面白いかと思います。
参考文献:
Hinsley, A., Sutherland, W. J., & Johnston, A. (2017). Men ask more questions than women at a scientific conference. PloS one, 12(10), e0185534.
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