性的関心を誤認された過去の性差
性的過大知覚バイアスが自然な状態(実験室外)で存在するか調べた2003年の研究
参加者(男女)は過去に自身の友好的な態度が性的に解釈されたことがあるか(異性が性的過大知覚バイアスを示した)や自身の性的な態度が単なる友好的な態度として解釈されたことがあるか(異性が性的過小知覚バイアスを示した)を報告
女性は性的過大知覚バイアスを受けることが(性的過小知覚バイアスと比べて)多かったが、男性では差は見られなかった
他者とコミュニケーションを取る時、多かれ少なかれ勘違いは起きますが、その勘違いの種類が性的な意図に関係する場合、性的過大知覚バイアス(Sexual Overperception Bias)と呼ばれたり、性的過小知覚バイアス(Sexual Underperception Bias)と呼ばれたりします。
性的過大知覚バイアス(Sexual Overperception Bias)は性的な意図を実際には持っていない相手に対して、性的な意図を感じることで、性的過小知覚バイアス(Sexual Underperception Bias)は性的な意図を持っている相手に対して、性的な意図を感じないことです。
性的過大知覚バイアスが自然な状態(実験室外)で存在するか調べた2003年の研究では、参加者(男女)は過去に自身の友好的な態度が性的に解釈されたことがあるか(異性が性的過大知覚バイアスを示した)や自身の性的な態度が単なる友好的な態度として解釈されたことがあるか(異性が性的過小知覚バイアスを示した)を報告しました。
その結果、女性は性的過大知覚バイアスを受けることが(性的過小知覚バイアスと比べて)多かったが、男性では差は見られなかったという結果になりました。
性的過大知覚バイアスは男性と強い関連があるということがわかる研究ですが、性的過小知覚バイアスについては女性との関連が見られなかったという点には注意しなければいけないでしょう。
参考文献:
Haselton, M. G. (2003). The sexual overperception bias: Evidence of a systematic bias in men from a survey of naturally occurring events. Journal of Research in Personality, 37(1), 34-47.
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