新しい単語を学習する方法
ボーダー・コリーのリコは200以上の異なるアイテムの名前を理解
アイテムを持ってくるように指示すると、40個中37個正解
馴染みのアイテムの中に新しいアイテムがある場合、新規の単語から推測して馴染みのないアイテムを持ってくることにも成功
犬を飼っている人ならわかると思いますが、犬はとても賢い動物です。
“ヒトの言葉がわかる”というと少し大袈裟かもしれませんが、単語を理解する犬の能力の凄さが垣間見える研究のご紹介です。
2004年の研究ではボーダー・コリーのリコがよく知っているとされる200個のアイテムを、10種類ずつの20セットにランダムに割り当て、2つのアイテムを次々と持ってくるように指示しました。
すると、リコは40個のアイテムのうち37個を正しく持ってこれました。
また、リコは馴染みのアイテムの中に新しいアイテムがある場合、新規の単語から推測して馴染みのないアイテムを持ってくることにも成功しました。
これは、リコが新しい単語と馴染みのないアイテムを結びつけて学習することに成功したことを意味します。
うさぎという単語はうさぎ、ボールという単語はボール、というように1つの単語には1つのアイテムという結びつけができているからこそ、バットという新しい単語を聞く時でも、うさぎやボールと混同することなくバットと結びつけて学習できるのです。
参考文献:
Kaminski, J., Call, J., & Fischer, J. (2004). Word learning in a domestic dog: evidence for" fast mapping". Science, 304(5677), 1682-1683.
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