幸福度と会話の関係
79人の大学生の会話を12.5分ごとに30秒間、4日間に渡って録音した研究
幸福度の高さは、一人で過ごす時間が少ない(r = -.35)、人と話す時間が多い(r = .31)と関連
さらにより高い幸福度は、世間話が少なく(r = -.33)、実質的な会話が多い(r = .28)と関連
皆さんは普段どれだけ知人や友人と喋りますか?
また、会話の内容はどのようなものでしょうか?
私たちが他者と会話する頻度や内容は幸福度とどのような関係があるのでしょうか?
2010年の「79人の大学生の会話を12.5分ごとに30秒間、4日間に渡って録音したという興味深い研究」を見てみましょう。
幸福度の高さは、一人で過ごす時間が少ない(r = -.35)、人と話す時間が多い(r = .31)と関連していました。
さらにより高い幸福度は、世間話が少なく(r = -.33)、実質的な会話が多い(r = .28)と関連していました。
ちなみに、世間話は「おいしい!」などの意味のある情報がほとんど交換されない会話で、実質的な会話とは「〇〇が離婚した?」などの有意義な情報が交換される会話、という基準に基づいてこの研究では会話を分類しました。
自分の会話を逐一録音されるなんて、たまったもんじゃないと参加者は思うかもしれませんが、この研究からわかる教訓は「会話が多いに越したことはないが、実質的な会話でなければより高い幸福度には繋がらない」ということでしょう。
参考文献:
Mehl, M. R., Vazire, S., Holleran, S. E., & Clark, C. S. (2010). Eavesdropping on happiness: Well-being is related to having less small talk and more substantive conversations. Psychological science, 21(4), 539-541.
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