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なぜ男性と女性は異なる職業に就くのか?

STEM分野内(職業)での男女比


STEM分野内で女性労働者の割合がなぜ異なるのか調べた2015年の研究
1964年から2007年の間に発表された33のデータ(52サンプル:男性209,810人、女性223,268人)のメタ分析
13のSTEM分野(物理科学や医療サービスなど)を調べた結果、分野がモノ(things)志向になるにつれて、男女の興味の差(男性がより興味がある)は大きくなり、ヒト(people)志向になるにつれて、男女の興味の差(女性がより興味がある)は大きくなった
分野がモノ志向なほど労働者に占める女性の割合は低く、ヒト志向なほど女性の割合は高かった

世の中には非常に多くの職業がありますが、それぞれの職業に占める男性と女性の割合は異なります。


また、一般的に男性が多いと考えられているSTEM分野においても、女性労働者の割合は異なりますが、この現象はどのような要因で説明できるのでしょうか?


STEM分野内で女性労働者の割合がなぜ異なるのか調べた2015年の研究では、1964年から2007年の間に発表された33のデータ(52サンプル:男性209,810人、女性223,268人)のメタ分析を行なっています。


13のSTEM分野(物理科学や医療サービスなど)を調べた結果、分野がモノ(things)志向になるにつれて、男女の興味の差(男性がより興味がある)は大きくなり、ヒト(people)志向になるにつれて、男女の興味の差(女性がより興味がある)は大きくなることがわかりました(ちなみに、モノ志向とヒト志向は二次元で捉えられることが多い為、このような説明になっており、単に同じことを繰り返し述べているわけではありません)。


また、この興味の差は実際の労働者の女性割合と関連しており、分野がモノ志向なほど労働者に占める女性の割合は低く、ヒト志向なほど女性の割合は高かったという結果が得られました。


もちろん、給与や制度などさまざまな要因が職業選択に影響を与えることは否定できませんが、「そもそも、男性と女性は自由な選択を行なっているから異なる職業に就いている」という視点に立つことも重要なのではないでしょうか?


参考文献:


Su, R., & Rounds, J. (2015). All STEM fields are not created equal: People and things interests explain gender disparities across STEM fields. Frontiers in psychology, 6, 189.

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