ADHDと生年月日の効果
複数の研究から、教室内で最年少の子どもはADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されたり、投薬されたりするリスクが高いことが判明
年齢的に未熟な子どもがADHDと誤診される可能性を示唆
皆さんはADHDを知っていますか?
ADHD(注意欠如・多動性障害)は注意力が足りなかったり、落ち着きがなかったりする症状を特徴とします。
小学校に入っても落ち着きがないや忘れ物が多いなど、ADHDを疑われるような子どもはたくさんいますが、近年その診断に関してある疑問が投げかけられています。
2018年のADHDに関するレビューを見てみましょう。
複数の研究から、教室内で最年少の子どもはADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されたり、投薬されたりするリスクが高いことが判明しました。
これは、年齢的に未熟な子どもがADHDと誤診される可能性を示唆しています。
つまり、ADHDの診断は子どもたちの発達の遅れを判断する際には有効な手段かもしれませんが、子どもたちは1年の同じ時期に一斉に入学する為に、学級内での年齢差は最大1年にも及ぶ可能性があることを認識しておかなければいけないというわけです。
参考文献:
Whitely, M., Raven, M., Timimi, S., Jureidini, J., Phillimore, J., Leo, J., ... & Landman, P. (2018). Attention deficit hyperactivity disorder late birthdate effect common in both high and low prescribing international jurisdictions: systematic review. Journal of Child Psychology and Psychiatry.