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争いは繁殖期に...

アカゲザルの負傷・死亡と季節の関係


繁殖期にアカゲザルは最も負傷し、死亡する

体育の授業中など男性はスポーツの勝敗にとてもこだわります。


進化心理学者に「なぜ男性は勝ち負け気にするのか」を尋ねると、同じような回答が返ってくるでしょう。


それは、「繁殖のため」です。


つまり、モテる為に同性同士は争うのです(男性同士だけでなく、女性同士も争います)。


これは、アカゲザルがいつ負傷し、死亡するのかを調べた研究からも明らかです。


アカゲザルは繁殖期に最も負傷し、死亡することがわかりました。


繁殖の機会を手に入れる為には多少の犠牲もいとわないという結果が負傷や死亡につながるというわけです。


遺伝子の究極の目的が生存と繁殖であるのならば、繁殖できる時期に争わず、その他の時期に争うのは無意味です。


もし、ヒトに繁殖期があったのなら、その時期に多くの男性が争いの結果、けがをしたり、死亡したりすることでしょう。


参考文献:


Wilson, A. P., & Boelkins, R. C. (1970). Evidence for seasonal variation in aggressive behaviour by Macaca mulatta. Animal behaviour, 18(4), 719–724. https://doi.org/10.1016/0003-3472(70)90017-5

*全ての記事は科学的な知見に基づくものであり、一部の人に不利になるような思想を助長させるものではありません。

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