top of page

親の犯罪と子どもの犯罪

実の親の犯罪歴と養子に出された子どもの犯罪歴の関連性


実の親の犯罪歴と養子に出された子どもの犯罪歴は相関がある

ヒトの心や考え方の発達を考える際には遺伝と環境の両面から分析する必要があります。


しかし、実際には遺伝子が私たちの行動にどう影響しているのかを想像するのはとても難しいです。


そこで、養子に出された子どもに関する調査から犯罪の遺伝性について考えてみましょう。


1984年に養子に出された子どもに関して行われた調査では、いくつかの興味深い知見が得られています。


  1. 実の親も育ての親も犯罪歴が無い場合、養子に出された息子のうち13.5%は有罪判決を受けていた

  2. 実の親は犯罪歴が無いが、育ての親が犯罪歴がある場合、養子に出された息子のうち14.7%は有罪判決を受けていた

  3. 実の親は犯罪歴があるが、育ての親が犯罪歴が無い場合、養子に出された息子のうち20%は有罪判決を受けていた

  4. 実の親も育ての親も犯罪歴がある場合、養子に出された息子のうち24.5%は有罪判決を受けていた


つまり、育ての親に犯罪歴があること(環境の影響)はたしかに子どもの犯罪歴に影響を与えますが、たとえ養子に出されたとしても実の親の犯罪歴(遺伝の影響)は子どもの将来に暗い影を落とすようです。


暴力性などの形質は遺伝するという事実を踏まえると、環境が変われば(養子に出すなど)子どもは犯罪を犯さなくなるというわけではないことがわかります。


私たちは目に見えない遺伝子の影響を大いに受けているということがわかる研究結果でした。


参考文献:


Mednick, S. A., Gabrielli, W. F., Jr, & Hutchings, B. (1984). Genetic influences in criminal convictions: evidence from an adoption cohort. Science (New York, N.Y.), 224(4651), 891–894. https://doi.org/10.1126/science.6719119

תגובות


bottom of page