感情と騙されやすさの関係
ポジティブな気分は騙されやすさを促進し、ネガティブな気分は騙されやすさを減少させることが2019年の研究から判明
ネガティブな気分は警告信号として機能する可能性を示唆
あるドラマで詐欺師より何枚も上手だった人物が最後には有頂天になった結果騙されてしまうというシーンがありました。
なぜこの人物は最後には騙されてしまったのでしょうか?
今回は感情と騙されやすさの関係について考えてみましょう。
2019年の研究によると、ポジティブな気分は騙されやすさを促進し、ネガティブな気分は騙されやすさを減少させるようです。
これは、ネガティブな気分が警告信号として機能する可能性を示唆しています。
騙されたくはない人はネガティブな気分になればいい...なんて話になると本末転倒だと思いますが、少なくとも私たちの感情は環境に対応する為に適応的な機能を果たしているということを理解することはヒトについて考える上で大切なことなのではないでしょうか?
参考文献:
Forgas, J. P. (2019). Happy believers and sad skeptics? Affective influences on gullibility. Current Directions in Psychological Science, 28(3), 306-313.