他の霊長類とは違うおばあちゃんという存在
ヒト以外の霊長類のメスは出産ができなくなる年齢に達すると寿命を迎える
正月やお盆の時期になると、おじいちゃんやおばあちゃんは久々に実家に帰ってくる子どもや孫と楽しい時間を過ごすのを楽しみにしているのではないでしょうか?
こういった光景が当たり前だと思う私たちは重要な事実を見落としがちです。
それは、"おばあちゃん"は自然界には存在しないのです。
実は、霊長類のメスの寿命を比較すると、興味深いことがわかります。
それは、種によってメスの寿命に違いはあれど、ヒト以外の霊長類では出産ができなくなる年齢が寿命ということです。
冷たい言い方になるかもしれませんが、子どもを産めなくなったメスは自然界では生きていても意味がないのです。
しかし、考えてみると当たり前かもしれません。
遺伝子は自らのコピーを次世代に最大限残そうとするということを考えると、出産できないメスは遺伝子のコピーを残せないどころか、資源を消費するだけの存在でしかありません。
むしろ、資源を浪費するだけであれば、次世代のためにその資源は取って置いた方が良いということもあるかもしれません。
"おばあちゃん"の存在は特別、そう考えると帰省の際に会うおばあちゃんがいつもとは違って見えるのではないでしょうか?
参考文献:
Alberts, S. C., Altmann, J., Brockman, D. K., Cords, M., Fedigan, L. M., Pusey, A., Stoinski, T. S., Strier, K. B., Morris, W. F., & Bronikowski, A. M. (2013). Reproductive aging patterns in primates reveal that humans are distinct. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 110(33), 13440–13445. https://doi.org/10.1073/pnas.1311857110
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