メンタリングプログラムと女王蜂症候群
メンタリングプログラムに参加する女性管理職の昇進確率は女性上司がいる場合に低下する
高い地位にいる女性が出世しようとする女性をサポートしないという「女王蜂症候群」を示唆
皆さんは「女王蜂症候群」という現象を知っていますか?
これは「高い地位にいる女性が出世しようとする女性をサポートしない」というものです。
メンタリングプログラムと昇進率を調べた2020年の研究から女王蜂症候群について考えてみましょう。
メンタリングプログラムとは上司と部下がペアになり、上司が部下を指導していくというものです。
この研究ではメンタリングプログラムに参加する女性管理職の昇進確率は女性上司がいる場合に低下することがわかりました。
メンタリングプログラムは一見するとキャリアアップに効果的と思われますが、女性の上司と同じ資源や機会を求めて競争する女性の部下にとってはメンタリングプログラムは負の影響をもたらすこともあるようです。
対人関係の相互作用を理解するのはとても難しいということがわかる研究でした。
参考文献:
Kim, H., & Kang, T. H. (2020). Effects of supervisor gender on promotability of female managers. Asia Pacific Journal of Human Resources, 58(1), 85-106.
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