存在期間とヒューリスティック
規則や鍼治療は古いほど評価が高まり、絵画や自然は古いほど美的評価が高まり、市場に長く存在するチョコレートほど味の評価が高まることが5つの実験から判明
何かが存在していると考えられている期間が長ければ長いほどその評価は高くなるというヒューリスティックの存在を示唆
「〇〇数千年の歴史」や「創業明治〇〇年」などその歴史をアピールすることはよくありますが、これはどういった効果があるのでしょうか?
ただの宣伝に過ぎないのか、それとも何らかの心理的な影響を及ぼすのでしょうか?
2010年の研究の5つの実験から規則や鍼治療は古いほど評価が高まり、絵画や自然は古いほど美的評価が高まり、市場に長く存在するチョコレートほど味の評価が高まることが判明しました。
これは何かが存在していると考えられている期間が長ければ長いほどその評価は高くなるというヒューリスティックの存在を示唆しています。
存在期間とヒューリスティックの関係をわかりやすく理解する為に、ここでは規則を例に使ってみましょう。
ある規則が長く存在するということはその規則が歴史の審判を耐え抜いてきたことを暗示します。
したがって、さまざまなものを評価しなければならない私たちは「存在期間が長いものほど良い」という単純なヒューリスティックを用いているというわけです。
参考文献:
Eidelman, S., Pattershall, J., & Crandall, C. S. (2010). Longer is better. Journal of Experimental Social Psychology, 46(6), 993-998.
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