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家族の為なら耐えられる?

包括適応度と痛みの耐久


運動による痛みというコストを自分に課す代わりに他者が金銭的報酬を得られるという実験
受取人と自分の血縁度が高いほど参加者は痛みに耐える傾向があった

「家族の為ならなんだってする」といういかにもドラマ受けしそうな台詞を彷彿とさせるような研究を今回は見てみましょう。


2007年の研究では運動による痛みというコストを自分に課す代わりに他者が金銭的報酬を得られるという興味深い実験が報告されました。


この実験の肝となる部分は、(実際には参加者自身も報酬を受け取る条件が存在しましたが)個人が痛みに耐えても報酬を受け取るのは自分ではなく他者ということです。


この実験によると、受取人と自分の血縁度が高いほど参加者は痛みに耐える傾向がありました。


これは包括適応度の予測と一致する結果になります。


つまり、個人が自分にコストを課してでも血縁者の為に行動するのは、その行動自体が間接的ではありますが自身の適応度の上昇に寄与しているからです。


「家族の為ならなんだってする」というのは確かにドラマ受けするかもしれませんが、ドラマの中にだけ存在する話ではなく、現実社会でも見られる反応ということです。


参考文献:


Madsen, E. A., Tunney, R. J., Fieldman, G., Plotkin, H. C., Dunbar, R. I., Richardson, J. M., & McFarland, D. (2007). Kinship and altruism: A cross‐cultural experimental study. British journal of psychology, 98(2), 339-359.


Gesselman AN, Webster GD. Inclusive Fitness Affects Both Prosocial and Antisocial Behavior: Target Gender and Insult Domain Moderate the Link between Genetic Relatedness and Aggression. Evolutionary Psychology. October 2012. doi:10.1177/147470491201000409


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