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顔の幅と高さの比は攻撃性の証?

男性のfWHRと攻撃性


男性の顔の幅と高さの比(fWHR: facial Width-to-Height Ratio)が攻撃性と関連するか調べた2015年のメタ分析
14の論文(19研究、32の効果量、4,327人の参加者)を分析
男性のfWHRと攻撃性の間には、わずかではあるが有意な正の関係が見られた

皆さんはfWHRというものを聞いたことがありますか?


顔の幅と高さの比(fWHR: facial Width-to-Height Ratio)のことを指しますが、fWHRにはさまざまな心理や行動と関係があることが報告されています。


顔から心理や行動を予測するなんて、疑似科学だ!と思ってしまいそうですが、さまざまなホルモン(テストステロンやエストロゲンを含め)や栄養状況が骨格や顔の色合いに影響を与えると考えられることを踏まえると、単に疑似科学だと批判もできません。


また、シグナリングの観点からも顔がさまざまな情報を伝えることは十分に考えられる為、進化心理学の分野ではこのような変数と心理・行動の関係が積極的に研究されてきました。


男性のfWHRが攻撃性と関連するか調べたメタ分析では、14の論文(19研究、32の効果量、4,327人の参加者)を分析しています。


その結果、男性のfWHRと攻撃性の間には、わずかではあるが有意な正の関係が見られたということでした(顔の高さに比べて幅が広い男性ほど攻撃的)。


やはり、fWHRと攻撃性には関連があるのでしょうか?


参考文献:


Haselhuhn, M. P., Ormiston, M. E., & Wong, E. M. (2015). Men’s facial width-to-height ratio predicts aggression: A meta-analysis. PloS one, 10(4), e0122637.

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