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性差は小さくなるのか?大きくなるのか?

社会的役割仮説(social role hypothesis)と資源仮説(resource hypothesis)


76ヵ国にまたがる6つの選好(リスクをとる意欲、忍耐力、利他主義、信頼、正の互恵性と負の互恵性)の性差のデータから社会的役割仮説(social role hypothesis)と資源仮説(resource hypothesis)を比較した2018の研究
社会的役割仮説:より高いレベルの経済発展やジェンダー平等は社会的役割を減少させる為、性差を縮小させる
資源仮説:より高いレベルの経済発展やジェンダー平等はジェンダー中立的な目標(生存)を低下させる為、性差は拡大する
性差は経済発展や男女平等と正の関係があった為、資源仮説を支持

性差の大きさが文化によって異なることをどう捉えるべきでしょうか?


そもそも、「性差は文化関係なく大きいはずだ」と考える立場も「性差は存在しない」と考える立場もありますが、今回は性差が大きくなるか小さくなるかという話です。


76ヵ国にまたがる6つの選好(リスクをとる意欲、忍耐力、利他主義、信頼、正の互恵性と負の互恵性)の性差のデータから社会的役割仮説(social role hypothesis)と資源仮説(resource hypothesis)を比較した2018の研究を見てみましょう。


まず、2つの仮説を比べてみましょう(どちらの仮説も、性差の存在自体は否定していません)。


社会的役割仮説:より高いレベルの経済発展やジェンダー平等は社会的役割を減少させる為、性差を縮小させる


資源仮説:より高いレベルの経済発展やジェンダー平等はジェンダー中立的な目標(生存)を低下させる為、性差は拡大する


重要なのは、この2つの仮説が全く異なる結果を期待していることで検証可能であるということとそれぞれの予測の根拠が社会的役割にあるのかどうかというものです。


結果としては、性差は経済発展や男女平等と正の関係があった為、資源仮説を支持しています。


男性も女性も自由な選択ができるようになると性差が拡大するという証拠の多くはそもそも性差がなぜ存在するのかということについて重要な洞察を与えてくれるわけです。


参考文献:


Falk, A., & Hermle, J. (2018). Relationship of gender differences in preferences to economic development and gender equality. Science, 362(6412), eaas9899.

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