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飽きやすい男?

退屈感と性差


オーストラリア、香港、レバノン、アメリカの大学生を対象に退屈の性差を検討した研究
すべての文化グループにおいて男性は女性よりも飽きやすいことが判明

この記事を読んでいる皆さんは男性と女性どちらの方が飽きやすいと思いますか?


まずは、1991年の研究からご紹介します。


オーストラリア、香港、レバノン、アメリカの大学生を対象に退屈の性差を検討した研究によると、すべての文化グループにおいて男性は女性よりも飽きやすいことが判明しました。


全てのグループ間で性差が統計的には有意ではなかったことには注意が必要ですが、男性の方が一般的に女性よりも飽きやすいことを明らかにしたという点ではこの研究は興味深いでしょう。


「飽きっぽい男性」そのイメージは意外だったでしょうか?それとも当然だと思いましたか?


「退屈」という感情が現在の状態に不満を抱き、新しい環境や状況を求めさせるという点において適応的なバロメーターであることを考えると、進化的には女性よりも(同性間競争が激しく、選ばれる性である)男性が飽き続け、常に新しいことに挑戦し続けることが適応的だったのかもしれません。


参考文献:


Sundberg, N. D., Latkin, C. A., Farmer, R. F., & Saoud, J. (1991). Boredom in young adults: Gender and cultural comparisons. Journal of Cross-Cultural Psychology, 22(2), 209-223.

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