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なぜ男性を選り好みしない女性がいるのか?

男性からの拒絶と女性の選り好み


男性からの偽のフィードバックによって拒絶や受容を操作した実験
拒絶の手掛かりは女性が男性の好みの特徴を評価する際の選択性を低下させることが確かめられた

女性は一般的には男性を選り好みしますが、中にはその基準が著しく低い(いわゆる誰でも良い)女性も存在します。


なぜ、一部の女性は男性を選り好みしないのでしょうか?


言い換えるならば、どのような状況で女性は男性を“選ばなくなる”のでしょうか?


男性からの偽のフィードバックによって拒絶や受容を操作した2017年の実験を見てみましょう。


この実験では拒絶の手掛かりは女性が男性の好みの特徴を評価する際の選択性を低下させることが確かめられました。


つまり、男性から拒絶された女性は男性を選り好みしなくなったというわけです。


これは、進化心理学的に考えると非常に理にかなった行動だと考えることができます。


なぜなら、男性からの拒絶というフィードバックはフィードバックを受けた女性の配偶価がそれほど高くないことを意味します。


したがって、配偶価がそれほど高くないという認識は当然ながら自身の選り好みの基準を引き下げるわけです。


食べ物が豊富な環境では私たちは選り好みをしますが、食べ物が限られている環境ではなんだって食べるように、交際は需要と供給で成り立っていることを示唆する研究とも言えるわけです。


参考文献:


Reeve, S. D., Kelly, K. M., & Welling, L. L. (2017). The effect of mate value feedback on women's mating aspirations and mate preference. Personality and Individual Differences, 115, 77-82.

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